廣岡栄子国際奨学金奨学生留学報告会を開催しました
奈良女子大学は11月21日、奈良女子大学廣岡栄子国際奨学金奨学生留学報告会を開催した。中山満子副学長、鍵和田聡学長補佐/奈良国立大学機構国際戦略センター長の出席のもと、2024年度に海外の大学へ留学した奨学生による留学報告の後、懇談が実施された。
「奈良女子大学廣岡栄子国際奨学金」は、卒業生である故 廣岡栄子様のご遺志により、海外の大学への留学及び短期留学プログラムへの参加を希望する者に留学援助を行うものとして、2023年度に創設されたものである。
創設2年目となる2024年度の海外の大学への留学に関する奨学生は計5名で、今回はそのうち2025年度に帰国した博士前期課程学生1名及び学部生2名が、留学で学んだことや経験等を報告した。ニュージーランドに留学した数物科学専攻の博士前期課程学生からは、ワイン科学の授業の際、その製造過程の実験で物理学的思考を活用し、グループとしてグランプリを受賞することができたと報告があった。ベルギーに留学した文学部の学部生からは、実際に第一次世界大戦前に日本から寄贈された資料を見学し、日本とベルギーの歴史的なつながりを実感するとともに、資料見学に至るまでの現地の人との信頼関係の構築を通じ、言語能力以上に寄り添う姿勢の重要性を学んだと報告があった。オーストリアに留学した工学部の学部生からは、日本での専攻とは異なる社会学を学ぶ中で、社会問題と工学の関連性を見出すとともに、周囲の学生とのディスカッションでは日本人としてしっかりと意見を出すことができたと報告があった。
また、本奨学金ではニュージーランドやフィリピンでの短期プログラムに参加する学生への支援も実施している。本奨学金により、学生の海外留学の推進がより一層期待される。