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奈良国立大学機構「高松塚古墳・キトラ古墳壁画特別観覧」を実施しました

 奈良国立大学機構は6月4日、文化庁の支援を受けて「奈良カレッジズ」特別企画として、4回目となる「高松塚古墳・キトラ古墳壁画特別観覧」を実施しました(奈良県明日香村)。
 
 奈良教育大学と奈良女子大学の学生たちはまず、文化庁の米村古墳壁画対策調査官から、両古墳の壁画保存に関する取り組みや修復作業の背景について説明を受けました。その後、「高松塚古墳修理作業室」に移動し、国宝に指定されている高松塚古墳の極彩色壁画、特に「飛鳥美人」として知られる女性群像を間近に見学しました。
 
 続いて、キトラ古墳へと向かい、同古墳に併設された「四神の館(しじんのやかた)」の保存管理施設を訪問し、国宝・キトラ古墳壁画の一部である「朱雀」などを見学しました。
 
 高松塚古墳壁画の発見からは今年で53年、キトラ古墳壁画は42年を迎えます。この間、修復に携わる専門家たちの緻密な作業や、科学的知見に基づいた文化財保存技術の進展によって、貴重な壁画が守られてきました。
 
 見学に参加した学生たちは、文化庁の米村調査官や安藤文化財調査官に積極的に質問し、文化財を未来へ継承していく重要性について理解を深めていました。
 
 奈良県には、国宝や重要文化財、史跡が数多く残されており、奈良国立大学機構では、これらの貴重な資源を学生の学びに生かすため、各機関との連携を今後もさらに強化していきます。

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高松塚古墳
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高松塚古墳壁画
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キトラ古墳壁画体験館「四神の館」
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参加者の集合写真

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