第6回 学長主催 学内研究交流・懇談会を開催しました(11月28日)
学長主催の学内研究交流・懇談会が、令和6年11月29日(金)にS棟1階ラウンジで開催され、約30名の学生や役員・教職員の参加がありました。当該研究交流会は、学内の多様な研究を知る機会を通じて、研究者同士の交流や教員と学生の交流がより活発になることを狙いとして企画されたもので、6回目の開催となります。
今回は、生活環境科学系の髙浪景子准教授から「知覚の謎 -なぜ、かゆみ感覚が存在するのか?-」と題した研究紹介がありました。
はじめに、こころとからだの健康を総合的に学べる心身健康学科(生活健康学コース)の医学生理学的手法を用いた研究特色や、生活の中で体感する疑問を科学する研究者として、なぜ慢性化した痛みや痒みなどの知覚が悪化するのか、興味を持つようになった経歴の説明がありました。
研究対象として、'痛み'に比べまだまだ未知である'痒み'の基本的なメカニズムについて、昨年度に発表された脳幹の目のかゆみを伝達する神経機構(GRP/GRP受容体)の説明や'痒み'の感受性を変化させる要因としてのエストロゲンに注目した研究など、痒みの定義の問いかけなども交えながら、学生にも分かりやすい説明がありました。
最後には、UC Davisでの研究生活などの紹介もあり、卒業研究や研究生活を楽しんでほしいとの学生へのメッセージで締めくくられました。
質疑応答では、他の研究分野の研究者からどこまでの生物に'痒み'があるのかなど幅広い視点からの質問がありました。
研究交流会の後の懇談会でも、個別に学生が髙浪准教授に質問に行くなど、引き続き研究についての質疑応答が行われました。
