「加速するヴィジョン あ³展」 内覧会、公開講座、ワークショップを開催しました (令和5年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」)
奈良女子大学は令和5年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」の支援を受け、入江泰吉記念奈良市写真美術館と協働で、人と作品と街を繋ぐ新たなアートの担い手(アートコミュニケーション人材)を育成することを目標に、令和5年度に公開講座・ワークショップ・芸術家奈良滞在による制作支援(アーティストインレジデンス)等の事業を実施してきました。
令和5年度における事業の集大成として12月2日(土)から令和6年1月28日(日)の間、入江泰吉記念奈良市写真美術館において展覧会「加速するヴィジョン あ³展」を開催しております。
12月1日(金)14時より同展覧会の内覧会が開催され、今岡春樹奈良女子大学長を始め、美術館関係者、奈良市関係者、マスコミ関係者等約30名が参加しました。内覧会には事業で奈良に滞在した写真家 藤岡亜弥氏、アーティストユニットSHIMURAbros、韓国人アーティストAhn Jun氏も出席し、展示作品についての説明がなされました。
展覧会開会と同日の12月2日(土)には美術館内で、画像生成AIを使って写真作品を制作する作家Ahn Jun氏による公開講座「Creating Worlds with Words:プロンプトによる創作」が実施されました。約150年前に誕生したカメラによって登場した写真表現は、抽象画の誕生など絵画に大きな影響を及ぼしましたが、画像生成AIが作る写真表現によって芸術表現が再び大きく変わろうとしています。大変革期の今、作品を創作する立場の現役アーティストによる画像生成AIの最前線に関するレクチャーには学生のほか、現役アーティストも多数者が参加あり、写真や芸術の今後の展望に関して熱心に議論が交わされました。
12月3日(日)には「映画」をバックグランドにしたアーティストユニットSHIMURAbrosによるワークショップ「1秒の光で世界を作る」が実施されました。ワークショップでは自作の紹介のほか、映画の歴史や撮影手法について講義頂きました。その後、参加者個々人がアプリ「Stop Motion Studio」を用いて動画制作を行い、皆で講評を行いました。SHIMURAbrosからは「自分のできないことのできる人と組むと自分のできないことも可能となる。今回の展覧会でも奈良女子大学との協働が功を奏した」「偶然が良いものを産むことがあるので、余裕を持って制作に当たることが重要」等の助言がなされました。