廣岡栄子国際奨学金 創設後初めての支給決定通知書授与式を開催しました
7月27日、奈良女子大学廣岡栄子国際奨学金の支給決定通知書授与式を開催しました。
「奈良女子大学廣岡栄子国際奨学金」は、卒業生である故 廣岡栄子殿のご遺志により、ご令弟から「なでしこ基金」へ頂戴した多額な寄附金により、海外の大学への留学及び短期留学プログラムへの参加を希望する者に留学援助を行うものとして、今年度創設されたものです。
今年度の受奨者は、英国へ留学する博士前期課程学生、米国へ留学する学部学生の計2名で、懇談では、各学生からの自己紹介と共に、留学に向けての抱負等から、異文化空間におけるコミュニケーションの重要性等についても話が弾みました。
今回の受奨者は二名ですが、多額の寄附を頂戴したことにより、今後、本奨学金を受けて、海外へ留学する学生をより一層増やしていく予定です。
海外留学による異文化体験を通じ、廣岡様のようなフロンティア精神を持って、現代の社会で活躍することを支援していきたいと考えています。
※廣岡栄子殿の略歴等
昭和59年に奈良女子大学理学部数学科を卒業後、神戸大学の修士課程を修了、昭和61年に神戸製鋼所に入社、平成6年にコベルコ科研に出向してエンジニアとして活躍され、平成27年には高知工科大学で社会人特別コースにおいて博士(工学)の学位を取得し、執行役員まで務めるなど会社の重要な役割を担われましたが、残念ながら令和3年に永眠されました。
廣岡氏は女性の4年制大学進学率が10%程度であった時代に理学部に進学され、また就職当時は男女雇用機会均等法が施行されたことにより、女性が総合職として企業で活躍される先駆けとして、開拓心を持って様々な経験を積み重ね、女性エンジニアとして研鑽を積まれることで活躍されました。母校である奈良女子大学への感謝のお気持ちが強く、母校に恩返しをしたいというご遺志を受け、ご令弟より「なでしこ基金」へご寄附いただきました。